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田中芳男+服部雪齋『動物第二 鳥類一覽』明治08年(初版)

田中芳男(1838-1916)+服部雪齋(1807-1880年代後半頃?)『動物第二 鳥類一覽』明治八年九月(初版) 文部省刊
田中芳男+服部雪齋『動物第二 鳥類一覽』明治08年(初版)
前回の獣類博物図からおよそ二年半あまり後れて作られた、明治初期の小学校用掛図。部分的に鮮やかな青や赤の版が加わって、哺乳類のものより幾分か地味さが薄らいだ感がある。
上部の解説にあるように、国産か否かにかかわらず代表的と思われる種類を選び、七種に分類して載せたようだ。分類名は現在使われているものとだいぶ違うことにお気づきかと思う。個々の鳥は適宜枠に収まるように描いてあるから、実際の身体の大きさの比率にはなっていないよ、とわざわざ注意書きが添えてあるが、たしかにその点は獣よりも実感しにくいかもしれない。
標題には一応「(初版)」としてあるが、前回の『獸類一覽』と同時に出された旧版があるのかどうかは判らない。獣類の方は針金だった壁掛け部分が平紐になっているが、どちらもこれが本来だったのかどうかも不明。但しこの掛図の紐も一部が擦り切れていることからして、元紐が使いモノにならなくなって針金に挿げ替えられた可能性は高い。

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